報道関係者各位
プレスリリース

2018919
株式会社井上天極堂

 

葛由来の植物乳酸菌『葛乳酸菌』開発

~乳アレルギーでも食べられるヨーグルト~

 

食品開発展2018に出展】

 

1870年創業、葛の老舗、葛専門店の株式会社 井上天極堂(奈良県御所市・代表取締役 井ノ上昇吾)は、葛由来の植物性乳酸菌『葛乳酸菌』を奈良県産業振興総合センターと共同開発しました。

今回、2018103日(水)~5日(金)に東京ビッグサイト西1・2ホール&アトリウムで行われる『東京開発展2018』に出店し、豆乳ヨーグルトスターターの特長説明とヨーグルトの試食を行います。

 

●商品形態

豆乳ヨーグルトスターター(乳酸菌生菌粉末)

 

●特徴

豆乳にスターターを入れて常温発酵させるだけなのでご家庭でも簡単にヨーグルトが作れます。豆乳で作ったヨーグルトは、牛乳などの乳製品で作ったものに比べてカロリーが低く、コレステロールも含まれません。

スターターの原料にも乳製品は使用していないので、乳アレルギーの方にも安心してご使用いただけます。

ヨーグルトモニター試験において、便通、便臭、吹き出物などが改善したとの報告を受けています。

 

●開発の経緯

『葛(クズ)』は、マメ科の蔓性植物で、その根は『葛根(カッコン)』と呼ばれ、葛根湯などの漢方薬や、葛餅や葛湯で知られている吉野本葛の原料として古来より重宝されてきた伝統植物です。㈱井上天極堂は、創業1870年より奈良県吉野地方にて製葛業を営んでおります。吉野本葛は、江戸時代より受け継がれた『吉野晒し』と呼ばれる製法で現在も作り続けられている奈良県の伝統食品で、吉野本葛を使用した葛あんかけや、葛湯などは古くから滋養食として常用されてきました。しかしながら、近年は、安価に手に入る片栗粉の需要が増え、吉野本葛を知っている人や、実際に使っている人は、年々減少しているのが現状です。

古来より受け継がれてきた伝統植物を未来へつなぐ取り組みの一つとして、奈良県産業振興総合センター食品研究グループ協力のもと、葛乳酸菌の開発に取り組むこととなりました。

 

●ヨーグルトスターター販売予定時期

20191月頃

 

●今後の課題

葛乳酸菌には、免疫賦活能や、黄色ブドウ球菌及びアクネ菌に対する抗菌性、タンパク質分解能があることが確認されています。ただ、いずれも試験管レベルで行った試験であるため、今後も、研究を続け、ヨーグルトスターターだけではなく、新しい商品の開発を目指していきます。