2025年2月22日に奈良の食文化ワークショップで吉野本葛についてお話させていただき、その時の様子を読売新聞で掲載していただきました。

奈良の食文化ワークショップの様子

なら食と農の魅力創造国際大学校のセミナーハウスで吉野本葛のワークショップをさせていただきました。
30名を超える参加者で少し緊張しましたが、主催は、基調講演をされた奈良女子名誉教授の的場先生を含め、みなさん1月21日の葛根掘りをご一緒させていただいたメンバーで、落ち着いてお話しできた気がします。

セミナーでは展示もしてて、一月に掘った根は見るだけでなく実際にみなさんに持ち上げてもらったので、その重量感から堀子さんのご苦労を体験してもらえたと思います。

実は1月に掘った根を2月に天極堂でつぶして精製し、葛粉を作りました。大きな葛根だったので10キロは超えていたと思いますが、採り出せたでんぷんはたった100gでした。一応通常は10%と言われる葛澱粉の歩留まりですが、今回は1%だったということです。私の話の中でもどうして葛が高価なのかを、原料の採取が重労働でとても難しいこと、含まれるでんぷん含量が少ないこと、精製に手間と時間がかかることを挙げて説明しましたが、根と出来上がった葛粉の量を見てもらえたことで参加してくださった皆さんには葛が如何に貴重なのか、ご理解いただけたのではないかと思います。

この他にも葛という植物を活用した事例や、葛活用の歴史がわかるような展示物をご用意させていただきました。
この機会を通じて吉野本葛の素晴らしさが少しでも多くの人に伝わり、吉野本葛の食文化が次世代に食べ繋がれることを祈っていますし、今後も吉野本葛の魅力を伝える活動をし続けたいと思います。