2018年4月5日 生協流通新聞で井上天極堂をご紹介いただきました!

 

 

2018.4.5生協流通新聞(社長)

 

 

『葛商品・冷凍とろろ好調 飲む葛湯「クデュウー」強化』

 

 

井上天極堂は1870年の創業以来作り続けている「吉野本葛」をはじめ、加工葉、つくね芋、冷凍とろろ、各種野菜ペーストなど多種多様の製菓材料を製造販売。近年は、市販品の開発も強化しており、「葛湯」や「葛もち」「だし入りとろろ」(冷凍)などが、近畿圏の生協を中心に採用されている。商品へのこだわりや生協取り組みの現況、今後の目標などを井ノ上昇吾社長に聞いた。

 

 

――事業内容

「約150年前から作り続けている吉野本葛をメインに、柿や笹、柏などの加工葉、つくね芋、冷凍とろろ、各種冷凍野菜ペーストなどを製造販売しているほか、約20年前から自社製品を販売する直営店を奈良県内で運営している(現在7店舗)。
業務商品の売上比率は、葛製品が約4割で、加工葉、野菜ペーストが3割ずつ。和菓子屋や和食屋が主な卸先になるが、皆様がご存知の大手菓子メーカーとも取引している。」

 

 

――原料や製法へのこだわり

「山のネットワーク、農家の人達とのネットワークを活かして旬の原料を集め、長年培ってきた経験と知識をもとに多種多様な商品を製造している。精進料理や和食、和菓子になくてはならない吉野本葛は最高級の料理用でん粉として知られており、葛の根を原料とし澱粉だけを『吉野晒』(奈良・吉野地方独自の製法)で精製したもの。独特の艶ととろみがある。近年は安い澱粉やタピオカ、馬鈴薯澱粉に取って変わられているが、”吉野本葛の良さを後世に伝える”という気概を持って取り組んでいる。

冷凍野菜ペーストや冷凍とろろなどの製造は、2009年に本社工場からHACCP(危害要因分析重要管理点)方式の橿原工場に移転。万全な安全安心対策を計って製造している。

 

 

――自社小売品の展開

「現在、会社全体の小売りの売り上げ比率は約10%。直営店以外は奈良コープ産業(天理市)を窓口に展開している。
納入生協は、コープきんきやならコープ、京都生協、生協ひろしま、コープ北陸、コープ九州など。『葛湯』や『葛もち』『だし入りとろろ』などの単品と、『つくね芋』(2・3・4キログラム)や『葛湯20個入り』『同24個入り』などのギフト商品を合わせ、約20品目が宅配で企画されている。
特に、国産のつくね芋とやまと芋を使い、丁寧にすりおろしてだしを合わせた『だし入りとろろ』(50g×5個)は、ならコープと生協ひろしまが月2回企画するなどヒットしており、抹茶・おしるこ・生姜を取り揃えた葛湯の各3個セットも好調」

 

 

――今後の提案強化商品

「斬新で画期的な新感覚葛湯『クデュウー』(125g)と『吉野本葛 スタンドパック 固形』(150g)の提案を強化する。
『クデュウー』は熱湯を用意する必要がなく、旅行先や外出先に持ち運べていつでも飲める。吉野本葛煮ヒアルロン酸やコラーゲンペプチド、ビタミンCなど女性にうれしい美容成分をプラスした。
昨秋発売の『リンゴ味』と今春新発売した『ざくろ味』をラインアップしており、リンゴ味がコープきんきの6月の企画で12本入りが3700円(税抜)で販売される。

 

今後フレーバーを増やす予定で、利便性や美容面を前面に生協での採用を伸ばしていきたい。また同時に、嚥下障害のあるご年配の方も安全においしく飲めるので、おすすめしたい。
吉野本葛固形は、料理のとろみ付や胡麻豆腐、葛もち、葛湯、葛プリンなどに使える純正吉野本葛。使い勝手が良いので、組合員の方にも家庭でお試しいただきたい。モンドセレクションで3年連続金賞受賞商品」

 

 

――今後の目標

「こだわりのある商品を作り続け、東日本の生協にも採用いただけるよう、帳合先と連携して提案を強化していきたい。また、料理の素材として家庭にを取り入れてもらえるような環境作り、啓蒙活動にも取り組みたいと思っている。