ならら 吉野本葛 表紙

 

 

毎号毎号、奈良のマニアックな情報を発信している「月刊大和路 ならら」

 

今号のテーマは「暮らしのなかの奈良 奈良伝統工芸の真髄」ということで、
高山茶筅と赤膚焼を特集しています。

 

そんな中、天極堂も一番後ろのページでご紹介いただきました。

 

 

ならら 吉野本葛

 

 

くず

 

 

品質の高いことで知られる奈良の特産、吉野葛。
葛の利用は「古事記」にも記述が見られるほど古くから行われてきた。
山に分け入り葛根を採り、冷たい冬の水に純白になるまで何度も晒して造る葛粉だが、残念ながら希少化が進み、現代ではもはや高級品だ。
精製に手間も時間もかかるうえ、戦後にじゃがいも由来などの安価な澱粉が台東したこともあり、いま吉野葛の生産量は低迷してしまっている。

 

 

しかしそんな逆境のなか、斬新な食用葛の利用法を打ち出し続けているのが、1870年創業の吉野葛の老舗、天極堂だ。
葛といえば葛湯だが、いまの若い世代にはすでに馴染の薄いこの飲み物を、同社は「クデュウー」と名付け販売。「くずゆ」と仏語「doux(なめらかの意)」を組み合わせた造語で、和風味しかなかった葛湯に洋風のテイストを登場させた。
葛のなめらかな口どけは残しつつ、ミルクやシナモンなど若年層や好みのフレーバーを揃え、包装もおしゃれに。
手頃な価格で奈良土産としても人気を博している。

 

 

同社では葛の薬効成分や有効性を広める活動も行っている。
近年、葛の持つ薬効などが見直され、新しい用途も広がりつつある。伝統にあぐらをかかず、次の時代に伝統をつなぐ手段なのかもしれない。

 

 

以上の内容でご紹介いただきました。
文章中でも「斬新な食用葛の利用法」として「クデュウー」をあげていますが、天極堂では小麦粉を使用せずに焼き上げた「くずの子ロール」や「くずの子パウンド」などの洋菓子も販売しています。
吉野本葛は、今、健康に関心のある方を中心に浸透しつつある「グルテンフリー」でもあり、体のことを真剣に考える方にはぜひお勧めしたい食材です。

 

 

ネット通販では初めての方限定で、「送料無料のお試しセット」もご用意しております。
ちょっと気になるという方は一度お試しくださいませ。