2021年11月8日大台ケ原を散策しました。
こんにちは。葛ソムリエの川本です。
奈良の魅力を知ってもらうため(自分たちが楽しむため!?)今回は小学4年生のお姉ちゃんと小学1年生の妹を連れて、大台ケ原を散策しました。
上北山の公式ホームページには、「吉野熊野国立公園に指定される大台ケ原は、年間降水量3500㎜という世界有数の降水量を誇り、この恵まれた多量の雨が湿潤な気象条件を生み出し、日本を代表する原生林を形成し、貴重な動植物の楽園となっています」とありますが、どんな場所なのでしょうか…
まずは大台ケ原ビジターセンターで情報収集です。
子連れの私たちですが、山登りが大好きで体力にも自信があるので中級者コースにチャレンジしました。
(子連れの方には本来ならAコースがおすすめです。)
Bコース(中級)
東大台コース – 距離:約9km 所要時間:約4時間
展望の良い大台ヶ原の最高峰「日出ヶ岳」、スリル満点の「大蛇嵓」、渓谷の美しさを堪能できる「シオカラ谷吊り橋」、正木ヶ原、牛石ヶ原など見所の多いコースです。
登山道には案内板や動植物の解説板が設置され随所に楽しめます。シオカラ吊橋方面は急な坂道です。
と説明にあります。
まずは日出ヶ岳を目指します。はじめは傾斜も少なくハイキング気分。所々階段などがありますが、疲れもなく、順調。
と思っていたら、日出ヶ岳直前の最後の階段がちょっとだけしんどかったですが、美しい景色が疲れた心を癒してくれました。
予定通り40分ほどで日出ヶ岳に到着。
大台ヶ原の最高峰。1,695m。頂上には展望台があり、360度の大パノラマが楽しめます。天気の良い早朝、運が良ければ富士山を遠望することができます。
と、HPの説明にありましたが、残念ながら今日は富士山を見ることはできませんでした。
それに、物凄い強風!!!
吹き飛ばされそうになるのを必死でこらえました。
そして、寒い!!!!!
私たちは今まで山に登れば汗をかくものと思っていましたが、11月ともなると山は冬の気候なのですね。
念のために脱ぎ着できる服を多めに用意しておいて大正解でした。
ただ、子供用にと冷たいお茶だけを持ってきていたので、温かい飲み物も持ってくればよかったと少し後悔…。
ベテランの皆さんは温かい食べ物や飲み物を用意していたり、バーナーのようなものを持参されてコーヒーやカップラーメンを楽しんでおられました。
正木ヶ原は立ち枯れしたトウヒの風景が幻想的です。日出ヶ岳から正木峠までの間でシロヤシオ(見頃は6月上旬から中旬頃)の群生地があります。
とありますが、もちろんシロヤシオをみれるはずもなく、ただただ風景を楽しみました。
ここのゾーンは遊歩道があって歩きやすく、子供たちもすいすい進んでいきます。
私には立ち枯れしたトウヒの風景が全てアートに見えて、写真を撮ってばかり。子どもたちに置いて行かれる始末です(汗)
ここを過ぎると、尾鷲辻。
ここに東屋があります。小休止や急な雨の避難所としてご利用ください。
という案内の通り、お弁当を食べる人や休憩をする人がたくさんいらっしゃいました。
そして、牛石ヶ原。
大きな平原。歩道も広くなっているので、休憩にも適しています。霧がでると幻想的です。魔物を封じ込めたと伝えられる牛石や神武天皇像もあります。
子どもたちは学校で神武天皇についても習っているらしく、たくさんの神武天皇にまつわる話を聞かせてくれました。
そしていよいよ、大蛇嵓(だいじゃぐら)。
大台ヶ原の人気No.1スポット。800m断崖絶壁の自然の展望所でスリル満点です。目前に西大台、その奥には大峰山脈の展望が楽しめます。先端に立つと、足下がすくむ程のスリルと自然の迫力に圧倒されます。とあります。
11月初旬、紅葉が本当にきれいです♪
とは言うものの、これは私のお友達が撮影した写真です。
私たちはというと…
お姉ちゃんも妹も、あと3歩前へ進むことができず、先端に立つことができませんでした。また来年のチャレンジですね(笑)
一番大変だと思ったのが、大蛇嵓に行くための順番待ち。
先端は1組しか行けないので、ちょっとだけ列ができていました。
でも、待ってでも見る価値あり!
絶景です!!!
大蛇嵓へ行くための分岐点まで戻り、木のベンチでお昼にしました。
ここは日出ヶ岳のような風がなく、ゆったりと休憩することができました。
ベテランの皆さんはここでも「おでん」など温かいものを持参している方もいらっしゃって、ちょっぴりうらやましくなりました。
しばらく歩くと、シオカラ谷。
ものすごくきれいな川が流れていて、夏場なら足を冷やしながら休憩ができると思います。
シオカラ谷方面はシオカラ吊り橋まで長い下りが続き、そこから駐車場まで長い登りとなりますので体力に余裕がある場合にご利用ください。
とありますが、下り道は狭いけれど、急な場所には鎖を付けてくれているため、子供たちもなんとか降りることができました。
吊り橋までは多くのシャクナゲ(見頃は5月20日~1週間程度)があり、シャクナゲ坂とも呼ばれています。吊り橋付近の景観美も見事です。
ということなので、来年はぜひシャクナゲの季節に来てみたいです。
川を眺めて休憩したら、いよいよラストスパート。
ここからの階段地獄が大変でした。
なんだかんだ子供たちとしゃべっているうちに、気づけば駐車場に。
ぐるりと1周できっちり4時間のコースでした。
見どころいっぱいで飽きさせないコースな上に、あちこちに看板が立ててあり、それを読んで大台ケ原やそこで暮らす動植物について学ぶことができ、子供たちにも私にも、学びの多い散策となりました。
鹿やクマには出会いませんでしたが、ドライブウェイの駐車場にキツネらしき動物が。
こんな出会いもあり、大満足の1日となりました。
大台ケ原の詳細はHPでご確認お願い致します。
また、お帰りの際は天極堂の店舗にも是非お立ち寄りください。
私のお友達が大蛇嵓以外にも大台ケ原の写真をたくさん撮っていたので、掲載させていただきます。
Photo by Satoru.T