大和郡山「金魚ストリート」を歩きました
こんにちは、経営企画室の高田です。
梅雨シーズン真っ只中、お天気の悪い日が続いていますね。
気持ちもどんよりしがちですが、こまめに水分補給・リフレッシュをしてなんとか乗り切りたいなと思う毎日です。
この梅雨が明ければいよいよ夏本番!
夏祭りの案内が掲示板に貼られていたり、セミの声を聞いたり、優雅に空に広がっている入道雲を見ると「夏が来たなぁ」と実感するのですが、もう一つ夏の風物詩といえば「金魚」を思い浮かべる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
実は奈良県北部にある大和郡山市は「金魚とお城の町」と呼ばれており、全国でも金魚の生産地として、また同市にある「郡山城」は豊臣秀吉の弟、豊臣秀長の100万石の居城として、そしてその郡山城跡は「日本の桜100選」にも選ばれるほど、金魚と日本の風情があふれる街です。
今回は夏だけでなくそんな時代のロマンも感じられる大和郡山市の「金魚ストリート」を歩いてきました。
やなぎまち商店街〜金魚ストリート〜
JR郡山駅から徒歩約15分、大和郡山市柳1〜5丁目城下町に位置する「やなぎまち商店街」が金魚ストリートと呼ばれています。
学生の頃から大和郡山はよく行っており、近くに金魚の養魚場があったことや、大和郡山の大型ショッピングモールも金魚で彩られていることが多いことから金魚のまちであることは知っていたのですが、金魚ストリートと名前が付いている商店街があることはここに来るまで知りませんでした。
商店街についてすぐ、金魚ストリートの看板やのぼり・可愛らしい紙作りの金魚が目に入ります。
看板には「《金魚が泳ぐ》やなぎまち商店街」と書かれており、ワクワクしながら商店街へ。
商店街に30種類の金魚!お店ごとに金魚の水槽
商店街内で手に入れられる「やなぎまち商店街 大和郡山金魚マップ&金魚図鑑ver.1」によるとなんと商店街には約30種類の金魚がいるのだとか!
今まで飼っていた和金や出目金、らんちゅうくらいしか知らずに生きてきたので、ストリートの金魚だけでも30種類もいるということにまず驚き。
どんな金魚が見れるのかなと思いながらまずたどり着いたのは、
商店街に入ってすぐ、やわらかな光と落ち着いた雰囲気のある本屋さん、そして素敵なギャラリー。
入り口左には通路があり、そこには素敵な展示物や様々な案内チラシやパンフレット・
そして金魚の柄が描かれた可愛いタイルの洗い場などがありました。
素敵な内装や展示物に目を取られつつも奥に入っていくと、そこにあったのは1台の昔懐かしいアナログテレビ。
どうしてテレビが置かれているのか不思議に思いながら正面に向かうと、なんとその中には金魚が!
映像ではなくテレビの中にすっぽりと入っているこの水槽は「金魚TVbox」と名付けられています。
予想外のテレビの中で泳いでいる金魚の姿もまた不思議で可愛らしく、本物のテレビ同様ずっと見ていられるような水槽でした。
また商店街に出て歩くと、ちょっと歩いただけで次々と面白い水槽を見ることができます。
左)「金魚休憩所」と書かれた看板の色合いがとても涼やかで、味のあるデザインに一目惚れ。
名前もユニークで「金魚」が休憩する場所のようにも思えます。
右)趣あるカフェの入り口に設置されている「自動販売機」
ぱっと見は普通の自販機ですが、なんと自販機の中に大きな金魚が優雅に泳いでいます!よく見ると飲み物のラベルにも金魚がたくさん。
思わずお金を入れてしまいそうになりました。
左)おしゃれな呉服店さんのショーウィンドウには大きな金魚の水槽「ネコと金魚」。
金色や赤と黒のまだら模様などあまり見たことない色の金魚もたくさん泳いでいて、とても優美で見惚れてしまいます。
また水槽付近には猫の置物が置かれていて金魚と遊んでいるような形に見えるのも可愛いです。
右)「金魚改札機」テレビや自販機×金魚も驚きましたが、なんと金魚ストリートには改札にも水槽が!!こちらは「全国金魚のお部屋・おうちデザインコンテスト」の受賞作品だそうで、実際にあったら電車に乗り遅れそうなほど注目されそうなインパクト大のデザイン改札でした。
とても涼しげです。
金魚ストリートからちょっと離れて、「こんやかわ」と書かれた水路で道が分断されているちょっと変わった通りへ。
今までの道も昭和レトロ感があったり、城下町らしい雰囲気があったのですがこの通りはより日本情緒あふれる通りとなっていました。
通りの途中には金魚の飾りが可愛らしいお土産物やさんがあったり、金魚すくい道場(とっても面白そう!)もありました。
この通りの終わりがけには「箱本館 紺屋」さんがあります。
説明が描かれている看板には「箱本というのは、郡山城内にあった自治組織のこと。江戸時代に十三町がこれに加盟。それぞれの町が交代で治安維持や消火にあたり、いわば住民自治の先駆けとなる制度でもあった。〜ちなみに紺屋とは、もともとは藍染業者を指したが現在では染物屋の意味で使われている。(看板より一部抜粋)」と書かれています。
今は藍染体験や館内の見学などができるそう!
箱本も、紺屋も聞き馴染みがない私にはどちらも新鮮な言葉で、またこんな身近なところに風情溢れる染物屋さんがあることのも恥ずかしながら知らなかったので、こんな雰囲気の中綺麗な染物ができたら本当に素敵だろうなと思いました。
水槽の他にも金魚ストリートにはたくさんの金魚アートが
金魚ストリートには面白い水槽の他にも、実はいろんなところに金魚アートが隠されていました!今回見つけた金魚アートを少しご紹介いたします。
冒頭でもちらっとご紹介しましたが、このストリートには至る所に金魚の紙アートが飾られています。(左)基本はのぼりなどと一緒に高い位置に飾られているのですが天気の良い日に見るとその姿はまるで空を泳いでいるよう。その中でも一番面白かったのが金魚カフェの紙金魚。近くにツバメの巣があったのですがまるでそのツバメを眺めてるかのような光景に思わず吹き出してしまいました。
右は観光地ではおなじみのご当地マンホールです。金魚が細かに描かれています。水槽の中に金魚がいるデザインや青海波の模様も涼しげで、地元にこういったマンホールがあるっていうのは良いなと改めて感じました。
左)おそらく吸い殻捨てでしょうか?金魚がデザインされています。アニメチックな金魚の顔が可愛らしいです。
右)一番良いなと思ったのがこちらの交通看板です。このあたりは駅近で住宅もかなりあることもあって車の交通量も多くなっています。車に注意しないとなと思いながらこの看板をよく見ると、そこに書かれていたのは「金魚の飛び出し注意」!
金魚がたくさん泳いでいるこの商店街だからこそ書けるこの文章と、水槽から飛び出している金魚のイラストがとっても可愛くてほっこりしました。
今回は出向いた時間も遅く、閉まっているお店がほとんどだったのですが、
この通りをただ歩くだけでも色々なアートな金魚に出会える、まさに「金魚ストリート」なやなぎまち商店街でした。
まだまだ紹介しきれていない場所やスポットもありますので皆様是非実際に大和郡山市に足を運んで金魚なまちを楽しみに来てください。御朱印帖ならぬ「御金魚帖」もあるみたいですよ!
私も今度はもっと早い時間にいって御金魚帖を持ってストリートを楽しみたいと思います!
「金魚ストリート」公式ホームページ
https://yanagimachi-st.jp
大和郡山の観光についてはこちら!↓
一般社団法人 大和郡山市観光協会公式ウェブサイト
https://www.yk-kankou.jp
最後に金魚ストリートにいたからか金魚っぽく見えた雲をパシャり。
どれが探してみてください✨