奈良の魅力をみなさんにもっと知ってもらいたいという想いで、奈良の名所に行ってみたり、奈良のイベントに参加してみてブログを書くことにしました。

 

一番バッターは葛ソムリエの川本です。
普段は吉野本葛のすばらしさを伝えるお仕事をしていますが、今回は小学1年生の娘と一緒に、大和三山の一つである「畝傍山」に登りました。

ここはいつも子供たちと散歩でよく上る山で、特別な装備は必要なく、気軽に上ることのできる山です。

 

今回は遠方から電車でお越しの方のことを考え、最寄り駅である、近鉄「畝傍御陵前」駅からスタートです。

近鉄「畝傍御陵前」駅の改札を出て西口を出ると、周辺の観光名所を書いた看板が立っています。

一番最後にも少しご紹介しますが、奈良県橿原市には大和三山である耳成山と天香久山、それに明日香村を一望できる甘樫丘など気軽に登れる低い山がぽつぽつとありますし、藤原京や元薬師寺跡、橿原神宮など名所旧跡もあり、散歩するのにはとてもよい地域だと思っています。

時間のある方はぐるりと回ってみてはいかがでしょうか。

駅の正面に見える山、これが今から登る「畝傍山」です。
正面の通りをまっすぐ歩いていくと、橿原神宮の参道にぶつかります。
信号を渡って左、橿原神宮の方へしばらく歩いていきます。

参道の途中に、中へ入る道があります。
道が細いし、チェーンがしてあるので通れないようにも見えますが、車の進入を防ぐためのチェーンですので、そのまま中に入りましょう。

この道に入る必要はなく、そのまま参道を進んでもいいのですが、子供たちが「トトロの森」と呼ぶこの道は一年中落ち葉があって、カサカサと音を立てながら歩くのが楽しいですし、なにより、子供たちはどんぐり拾いが大好きです。

しばらく歩くと橿原神宮の北鳥居が見えてきます。
今日は畝傍山に登るので、北鳥居を抜けて、裏参道を通ります。

裏参道を進むと、右手に「畝傍山登山口」という木の立て札が出てきますので、右の道を進みます。(東登山道登り口)

畝傍御陵前駅からこの入り口まで、10分です。

登山道を進んですぐに右手に見えるのが私の一押しスポット。
この写真では良さが伝わりませんが、実はここの木のほとんどが桜です。

これは半年前、4月4日に登った時の写真です。
春、満開になった桜は本当にきれいですよ!

少し登ると今度は右手に神社があります。
東大谷日女命神社です。

神社を過ぎれば、あとはひたすら登るのみ。
途中、畝傍火山神社へ下る道などわかれ道もありますが、上へ上へ登っていけば大丈夫です。

そろそろ疲れてきたという頃に、左手に山が開け、景色の見える場所があります。
消防署やプールが見えるので、子供たちは知っている建物を見つけては楽しんでいます。

少し進むと分かれ道がありますが、迷わず上へ!
この坂道を登れば、頂上までもうすぐです。

到着!!!

山頂は小さな休憩場所になっていて、あちこちに木のベンチを作ってくれています。
特に何もありませんが、風が通ってとても気持ちの良い場所です。

山頂の少し下には畝火山口坐神社もあります。

この写真は東を向いているので、見えているのは耳成山です。

 

冒頭にも書きましたが、奈良県橿原市には子連れでも登りやすい山がたくさんあります。
大和三山はどれも低く、この一番高い畝傍山でも入り口から頂上まで小学1年生の足で30分ですから、登山の入門編にぴったりだと思います。

耳成山、天香久山も同じような時間で登ることができ、山頂には何もありませんが、ただ景色を眺めたり、歴史に思いをはせたりしてはいかがでしょうか。それに、子供たちは「登りきる」という達成感を味わえるというのも、私が大和三山をおすすめする理由です。

同じ橿原市の山でも、甘樫丘は観光名所になっています。整備もされていて、下の方には季節のお花が植えられていますし、展望台も2か所あります。ただ、人は圧倒的に甘樫丘が多いので、ひっそりと奈良を楽しみたい方は大和三山がおすすめかもしれません。

 

帰りは橿原神宮によって参拝するもよし、深田池で鯉にエサをやるもよし。

 

また、橿原神宮から車で10分の所には天極堂橿原店や飛鳥彩瑠璃の丘天極堂テラスもございますので、観光・登山の帰りにお立ち寄りいただけると嬉しいです。