葛男プロジェクトで鹿児島県にて葛掘りをしました!
はじめまして。天極堂営業部の蛯谷です。
今回は品質管理の吉川さんと一緒に「葛男プロジェクト」で鹿児島県にて葛掘りをしたことについてご報告します。
今回お世話になったのは、廣久葛本舗の十代目高木久助社長と葛を愛してやまない葛男の皆さん。
葛の老舗とも言われる天極堂に働いているのにも関わらず、葛掘りは初めてで、しかも鹿児島県。
掘り方すらも分からないまま、雨で不安定な土壌の山を登ること15分。
至る所に葛が生えている場所を発見!
掘り子と呼ばれる葛掘り職人さんに、掘り方のコツを教えていただき、数人ずつに分かれて掘り進めていきます。
掘るだけだと思っていたのですが、葛は根がどの向きに生えているのか掘ってみないと分からないため、無理にスコップを入れてしまうと葛に気をつけてしまう危険性を伴います。
そして、他の植物(私たちの近くにはスギ)も自生しており、その根やツルが互いに巻き付き合っているため、それらをその都度鎌で切って掘り進めないといけないのです。
また、掘ってできた土を盛って自分たちの足の土台にすることも教えていただきました。
掘り進めてみると、なんと2つに枝分かれした葛だったのです!
どちらも斜面とは反対方向に続いており、だんだん奥に掘り進めないといけないことに気づきました。
汗をかきながら掘っていると…まさかの枝分かれした先の葛にさらに2つに枝分かれした葛を発見!
2箇所で分岐した葛に出会ってしまい、掘り進めるのも難易度アップ…それでもめげずに掘り切りました!
総勢11人の参加で、採れた葛の量は42kg。掘り子さんであれば1人で4日間で300kgもの葛を採るそうで、頭も上がらないほどです。
その後は廣久葛本舗にて工場見学をしました。
一部、天極堂とは異なる製法で作られていましたが、根本的な製法は同じで、いずれも時間と労力のかかる作業でした。
まずは洗浄と粉砕。
昔ながらの製法で、葛から繊維を取り出す作業で、根を粉砕すると茶色の濁ったものになります。
それらを水で揉み、出た灰汁を網で掬う。これらをすべて手作業で進めていきます。
水で撹拌したものは、茶色い灰汁は上層へ、澱粉は下層へ分かれるため、何回も攪拌と沈殿を繰り返す作業を約3日間かけて行います。
見学後は以前高木久助社長が採取した巨大な葛を見せていただきました。
2mにも及ぶ長さの葛で、ものすごく重く、1人では持てない重さなのに、山の上から降ろしてきたと考えると、掘ること以外にも労力がかかってしまい、重労働だと感じました。掘り子さんには尊敬の念を抱きます。
そして最後は実際に秋月本葛を使用した葛湯と葛餅の試食会。
やはり出来たてはものすごく美味しかったです。
ほんのり甘くて素朴な味。
それが葛にしか出せない強みだと思います。
まだまだ認知度の低い葛ですが、こうして体験をすることで貴重さを知ることができ、より守っていきたいと思うようになりました。
奈良県でも掘り子さんの不足が目立っている状況ですが、古き時代の活気を取り戻すかのように、葛と向き合っていきたいと思います。