2024年6月22日(土)、飛鳥彩瑠璃の丘天極堂テラスにて『葛ソムリエフェア2024』を開催しました。
 
葛ソムリエフェアは年に一度のイベントで、葛ソムリエ会員の皆様による活動報告や販売会、懇親会を行っています。
また、この日だけの特別葛ランチもご用意！
他会員との交流の機会も多く、和気あいあいとした雰囲気でお楽しみいただけます。
 
イベント開始までの間は、ウエルカムドリンクとして葛花サイダーをお楽しみいただきました。
葛の花は9月に咲き、赤紫色の花びらと甘酸っぱい香りが特徴です。
その葛の花で作った発酵シロップをサイダーで割った爽やかな一杯です♪

はじめに、葛ソムリエ様全員で自己紹介を行いました。
今回の葛ソムリエフェアは過去最多となる27名様にご参加いただき、関西圏のみならず全国各地からお越しいただきました。
どういった経緯で葛や葛ソムリエを知ったのかというエピソードも多々あり、イベントへの緊張もほぐれるような時間に。

猪名川で葛布ワークショップを行われている辻様より、葛糸や葛布についてお話ししていただきました。
葛布は葛のつるから取り出した繊維を糸にし紡いだ物のことで、静岡県掛川市を中心に伝わる織物です。
つやつやとした光沢が特徴で、最も古い物では古墳時代の古墳からも出土していたりと長い歴史をもちます。
お話では“繊維としての葛”という新鮮な側面で「お～」という声が漏れる場面もありました。
葛のつるから手間をかけて繊維に変化していく様子や猪名川の自然はとても美しく、こういった伝統や風景は大切にしていかなければならないと感じます。
また、後の葛苧(くずお)を使ったタッセル作りワークショップでも辻様のお話から興味を持っていただいた方が多く、「実際に葛布を作ってみたい」というソムリエ様も居られました。

葛男プロジェクトを発足し活動を行う相田様・山田様より、今年2月に開催されたイベントについてご報告していただきました。
『葛男』とは葛と出会い、葛に魅せられ、葛を守りたいという熱い想いを持つ人たちのこと。
2月のイベントは鹿児島で開催され、『葛を原料から製品まで知り尽くす』の通り葛根掘りから葛粉作りまでを体験。
また廣久葛本舗の鹿児島工場の見学や髙木久助社長によるお話し会も行われました。
実際のイベントの様子が動画で流れ、最後には葛男からの呼びかけとして『葛ソムリエオリジナルの商品開発イベントの開催』のご提案もいただきました。
プロジェクトはまだまだ立ち上げたばかりと話されていましたが、2月のイベントの様子やこれからの展望をお話しされる様子はこれからのご活躍が楽しみでなりません。

集合写真の撮影を行い、葛ランチとして季節のお膳をお楽しみいただきました、
また今回のイベントのためにと葛ソムリエの林様より特製葛入り蕎麦を送っていただき、そちらもお召し上がりいただきました。
お膳にお蕎麦と内容盛り沢山の葛ランチです！

葛ランチの後はご試飲も兼ねて、葛青茶についてご報告させていただきました。
葛青茶は天極堂と奈良県御所市の青翔高校が共同研究で作ったハーブティーで、きっかけは全国各地にはびこり駆除の対象ともされている葛を何かに利用できないかということから。
葛の葉と花をブレンドし、さらに抽出方法やアレンジにより味変・色変が楽しめるハーブティーに変身！
余った茶殻を利用し作るクッキーとともに、食後のデザートをお楽しみいただきました。

ランチやデザートの時間も終わり、最後に懇親会と販売会を行いました。
それぞれのブースやテーブルで葛や商品についてのトークが止まず、あちこちで会話と交流の花が咲いていました。
 
【販売会の詳細】
左）相田様のブランド「taiyo no kaori」の商品
中）辻様の葛布関連商品(ブローチ、コースターなど)
右）山本様の葛粉を使ったスイーツ(クッキー、ケーキ)

一旦葛ソムリエフェアを締めさせていただき、ご希望の方でワークショップを開催しました。
嬉しいことに、当初お申し込みをいただいていた人数の倍ものソムリエ様にご参加いただきました‼
お好きな葛苧や裁縫用の糸、ストラップを選んでいただきいよいよタッセル作りへ。
出来上がって早速ご自分の鞄に付けられたり、もう一個とリピートして作っていただいた方も！
タッセル作りから他のソムリエ様と話すキッカケに繋がったりと、こちらもまた交流の機会になりました。
 
懇親会・販売会・タッセル作りを終えた方から自由解散にて終了とさせていただきました。

内容盛り沢山で運営として至らぬ点が多々あったかと思いますが、皆様の交流の様子を拝見し、また最後に帰られる際には楽しかったとのお声を頂き大変嬉しく思います。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました！

太古の昔から存在し続け、今なお産業に生かされている葛。
葛ソムリエ協会は、葛に係る全ての産業に光を当て各分野の伝承と産地の活性化を支援するとともに、食育活動によって新規需要開拓し消費拡大をさせることで、葛文化のさらなる発展を目指していきます。
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