研修1日目:井上天極堂本社にて研修
今回の研修では、吉野本葛の製造・カップ品の製造・包装作業・店舗販売のように、商品がお客様に届くまでの一連の流れを学びました。
1日目は、吉野本葛の製造の作業を行いました。わらび餅の製造にあたり、プール程の大きさのある入れ物に40袋以上の原料を流し入れる作業のサポートをしました。より作業をスムーズに、そして全員が気持ちよく行うために作業する方の動きをよく観察し、サポートを行いました。そこでは、製造作業においてもコミュニケーション能力が重要であると改めて感じました。製造作業では、一人で黙々と作業を行うのではなく、人と協力して声を掛け合い、気持ちよく作業をされている印象を受けました。
午後からは、葛湯の粉を計量し、個別に包装作業をしました。お客様の注文に応じて、商品の種類と数を丁寧に確認し、お客様の手元に届くことを想像し、包装することが重要だと感じました。

研修2日目:橿原工場にて研修
2日目は、カップ製品を殺菌前と殺菌後にそれぞれの専用のケースに並べる作業を行いました。殺菌前と殺菌後のそれぞれの商品に触れる際は、手袋を交換するなど、衛生管理が徹底されていると感じました。さらに、カップ製品のX線検査・金属探知検査を行いました。これもお客様に安心して食べて頂くためのものだと知りました。
2日目を終えて、食品を扱う会社では召し上がって頂くお客様のために日々、食品安全・品質・衛生管理に細心の注意を払っていると改めて感じました。

研修3日目:橿原工場にて研修
3日目は、葛きり・葛うどんの包装作業を行いました。初めの頃は、自分が包装した商品がそのままお客様の手に届く緊張感から素早く作業ができなかったですが、作業に慣れると速度を上げることができました。この商品を包装する部署は、商品がお客様へ届く末端の部署で、商品の液漏れ・へこみなどの不良を発見できる最後の場となるため、効率よく作業を行う中においても適度な緊張感を持つことが重要だと感じました。包装作業と聞くと、一人での作業を想像していましたが、実際は、部内で作業状況を把握し、協力して作業をされていると知りました。協力して作業をする雰囲気はとてもよく、私もこのような雰囲気の中で働きたいと感じました。

研修4日目:飛鳥彩瑠璃の丘天極堂テラスにて研修
4日目は店舗での研修で、厨房の仕込み、食器・調理器具などの洗浄、配膳、店舗の清掃などの作業を行いました。厨房の仕込みは、私が厨房のアルバイトをしていることもあり、厨房においての流れを理解していている上で、学べることが多くあると感じました。
午後からは、お客様の来店が増え、焦りを感じましたが、自分にできることを考えて動くことを心掛けました。研修させて頂いた期間に、新商品のデザートが販売されており、配膳の際にそのデザートにまつわる被り物を被り配膳しました。そうすると、お客様から温かいお言葉をかけて頂き、大変嬉しく思いました。
さらに、前日私が包装したものと同じ商品が店頭に並んでいるところを見ることができました。そこで感じたことは、これまでの研修で製造から店舗に届くまでの流れを体験してきたことを踏まえて、「一つ一つの商品を大切にしたい」という思いになりました。今回の研修で商品一つに多くの人の作業が詰まっていると知り、店舗販売ではその商品を丁寧に扱い、店頭に並べて、お客様に美味しく召し上がって頂くためのよりよいサービスを提供することが重要だと感じました。

まとめ
今回の研修で、製造・包装・販売のように商品がお客様に届くまでの一連の流れを学びました。それぞれの部署とその作業において、重要となることを学ぶことができました。すべての作業において重要であると感じたことは、「お客様に届くことを意識して作業する」ことです。
そして、研修期間中常に感じていたことは、お会いする人全員が温かい方々ばかりだということです。まず、指導してくださる方が素敵な方ばかりで「周りを常に見られる」、「愛を持って人と接することができる」といったような私のなりたい指導者像であり、それを目指して指導者になりたいと思いました。さらに、研修期間中に偶然食堂でお会いした方なども話しかけて頂き、様々なお話をさせて頂きました。今回の研修で、関わって頂いたすべての方に感謝致します。
今回の研修で学んだことをこれからの就職活動、その後の社会人生活にも活かしていきたいと思います。