井上天極堂

採用情報

代表からのメッセージ

当社が創業されたのは1870年、明治3年のこと。以来、吉野本葛を中心に、和の素材と食材づくりの業(わざ)を守り続けてきました。そして25年ほど前、法人化を機に“天の恵みを極める”という使命を忘れないよう社名を「井上天極堂」と改めました。
葛(くず)はマメ科の植物で、葛粉はその根を掘り起こし、砕き、冷たい空気と水に何度も晒(さら)して仕上げます。1Kgの葛の根から、美しい白色の葛粉になるのはわずか100g。風邪薬として有名な葛根湯に使われていることでもわかるように、葛にはさまざまな薬効があることが知られています。
しかし実は、この葛粉、製造プロセスを合理化してしまうとただの澱粉(でんぷん)になってしまうのです。葛の魅力を生かすには、微量な成分を残しながら仕上げる職人の手業が求められます。自然は人間の都合のよいようには扱えません。素材の声に耳を傾け、その時代時代のライフスタイルや食生活にあった魅力を引き出してやらなければ、その魅力を引き出し、多くの人に伝えることはできません。
私は、その間の事情は人も同じだと考えています。一人ひとり育ってきた環境も、性格も、感性も違う。それを組織の都合で型に嵌めては可能性を引き出すことはできないでしょう。人を歯車として使っていたら、そこから引き出される力は半減するはずです。
会社は機械ではなく、一人ひとりが輝くステージのようなもの。主役は社員です。ですが、そこで輝くには基礎練習が不可欠ですし、自分らしさを引き出すとともに監督の意向を汲み取り、観客の感性に訴える努力も必要となります。会社がステージを用意し、社員はその上で、自分を磨き、観客であるお客様を魅了するべく精一杯輝く。私の考える「いい会社」とは、商品も人もお客様も共に輝く物語が紡ぎ出されるステージのような会社です。
葛を通じて、和の食材や暮らしの豊かさと健やかさをいまに、そして未来に伝える。あなたも、私たちといっしょに、そんな想いに支えられたステージに立ってみませんか。みなさんのご応募をお待ちしています。

代表取締役 井ノ上昇吾

先輩インタビュー

平古場 良さん  2015年入社

趣味はバイクと釣り。最近はボルタリングにはまっています。
就活生の皆さんへ。天極堂はこころ温かく、優しい人が多い会社です。この天極堂でぜひ一緒に働きましょう!

───入社した経緯
祖母が寿司屋をしている時、ウナギのたれの原材料に葛粉を使っており、祖母の家に遊びに行った時に木箱に入った葛を目にしていました。高3で就職活動をしていたときに天極堂を見つけ、祖母の葛を思い出して応募してみました。そして、丁度開催される予定だった『葛きり教室』に参加したところ、葛がいろんな商品になることや、様々な使い方ができることを知り、より一層興味が深まりました。内定をいただいた後、当時開催されていた葛の大感謝祭に参加し、社員みんなで一丸となって祭りを盛り上げていたことが印象に残っています。人見知りで緊張するタイプで人と話すのが苦手ですが、みんなの人柄がよく接しやすかったことを覚えています。
───現在の仕事内容とやりがい
入社以来ずっと本社工場で吉野本葛の製造をしています。吉野晒をして洗い終わった後の葛を舟に流して沈澱させ、澱粉で吸水させて、切り出した葛を運ぶのが今任されている仕事です。 吉野本葛の製造作業は一人では絶対に出来ないことです。パートの方々や巽係長と力を合わせ、チームで仕事を行うことにやりがいを感じています。
───今後の目標
天極堂には『葛ソムリエ』という資格制度があり、葛の伝道師を育成しているのですが、まずは『葛ソムリエ』になり、葛の知識を深めたいです。そしてできれば葛根の産地を回ってみたいです。ただ毎日葛粉を作るだけではなく、葛に興味を持ち、体験や学習を通して葛を深く知ることが、仕事をするうえで必ず役に立つと思います。 また、初心を忘れず、途中で投げ出すことなくやり続けることで、葛を極め、立派な『葛の匠』になりたいと思います。 お客様の顔を思い浮かべながら仕事をしていますが、まだまだ未熟です。今は巽係長に支えられ、働く仲間に支えられ、仕事ができているので、将来は自分が誰かを支えたり、助けたりしながら仕事ができるようになりたいです。
     
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